今回の方は白血病です。
同時60代の男性です。
もう随分前になりますが、白血病と診断
されてから、まずは、奥様と一緒にヨガに
入会されました。
一年程だったでしょうか。
でも、次第にその体力もなくなり、退会され
ました。
その後、やはり一年くらい経ってから、奥様
より電話があり、「主人を楽にしてほしい」
と連絡があったんです。
で、自宅にお邪魔してみると、ベッドに横たわる
ご主人が目にとまりました。
体はガリガリに痩せて、いかにもキツそうな
感じでした。
正直、かなり戸惑いましたが、楽にして上げない
といけないと思い、方法を色々と考えました。
こうした重病の方は、押したり、揉んだりすると
それだけで、体力を消耗してしまい、やった
事が逆効果になりかねません。
そこで、まずは、摩る。
心臓に遠いところから始めて、次第に体幹に
移動するのですが、寝返りすら出来ない
状態ですので、やれる事に限りがあります。
なので、弱い整体で、関節を動かす事を繰り返し
ました。
やく、1時間だったと思います。
もう、僕の事も思い出せない感じで、
ポツンと、「この人上手」と言われた事を
覚えています。
良かった。
でも、それ一回切りです。
その後、数週間のうちに亡くなられたました。
忘れられない施術でしたね。
今でも鮮明に覚えています。