深く印象に残った施術例

2023.02.10

これからしばらく、今まで施術した中で
特に印象に残った例を書いてみたいと思い
ます。

第一例。
同時58歳男性。
末期癌の方です。

この男性とは、10年以上の顔見知りに
なります。

奥様から癌とは聞いていたのですが
末期とは知りませんでした。

ある日、電話があり、「主人を施術して
ほしい」と依頼がありました。

状態を聞いてみると、明日をも知れない
命だと聞いて元気なころの姿が頭をよぎり
どんな風になってしまったのか?

お顔を見に行くのが辛かったです。

いざ、お宅にお邪魔すると、布団に横たわる
姿を目にしました。

体が小さくなり、肌はどす黒く、脚はパンパンに
浮腫んでいました。

あまりにも変わり果てた姿に言葉を失いましたが
顔色を変える訳にもいかず、平然として
横に座りました。

でも、そんな気持ちとは裏腹に、ご自身は末期
だとは認めていない感じで、趣味の話を始め
たのです。

今でも覚えています。

「ちょっと、痩せたけど、また起きて
石を集めるんだよ」と。

強がりだったんでしょうかね。
でも、そうした話に笑いながら答えていきました。

辛かったですねー。

さて、施術は、足ツボです。

足のむくみを取る事に専念しました。

正直気休めだったんですが、本人は
とても気持ちがいい。

と言ってました。

治ったらまた頼むね。

って言って頂いたのでが。

それから1週間後、ご不幸の連絡が入りました。

でも、最後まで、治る気でいたようです。
とても学ばされました。

奥様いわく。

私にありがとう。
の一言もなかったよ。って。

それくらい、生きるつもりでいたんでしょうね。

人生、こうなくっちゃ。
と思った瞬間でした。

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